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世界最古の頭脳ゲーム マンカラ


 コロナ禍において自宅で過ごす時間が増え、自宅で何か新しいことを始めようと思っている方もいるのではないだろうか。そのような方に「マンカラ」と呼ばれるゲームを勧める。

 

 「マンカラ」は紀元前 4000 年頃から遊ばれている世界最古のゲームの 1 つで、アフリカが起源とされているボードゲームだ。アフリカからの交易などによりヨーロッパや中東、東南アジアに広まり世界中で遊ばれるようになったとされている。大昔から世界中の人に遊ばれてきた「マンカラ」は、現代では運要素が全くなく、先読みを必要とするこのゲームの特徴を生かし、子供の思考力を鍛えるための知育玩具として人気がある。

 

 「マンカラ」は世界中で遊ばれているため100を超えるルールが存在している。本記事では任天堂が販売しているNintendo Switch 用ゲームソフト「世界の遊び大全51」に収録されている「マンカラ」の遊び方に沿って説明する。

 

 プレイ人数は2人だ。ポケットと呼ばれる6×2列の穴とポケットの両横のゴールと呼ばれる大きな穴、そして24個の石を用意する。ポケットの2列のうち1列が1人のプレーヤーのもので、もう1列はもう1人のプレーヤーものである。またプレーヤーから見て右手にあるゴールが自分のゴールとなる。ポケットに4つずつ石を配置したらゲーム開始だ。自分が選んだポケットの中にある石を全て持ち、1つのポケットに1つずつ反時計回りに隣のポケットに入れていく。石を入れている途中、自分のゴールに1つ石が入ったら1点獲得できる。ゴールに入りきらなかった石は相手のポケットに入れていく。これで自分のターンは終了だ。この動作を相手と交互に繰り返し、どちらかのポケットが全て空になったら終了だ。ゴールに入っている石の数が

多いほうが勝ちだ。以上が「マンカラ」を遊ぶ流れだ。

 

 「マンカラ」をより楽しむために知っておいたほうが良いルールを 1 つ紹介する。それは「横取り」だ。「横取り」は自分が取った石の最後の1つが空の自分のポケットに入ると向かい側、つまり相手のポケットの石を全て取ることができるルールだ。相手のポケットに大量の石があった場合、「横取り」することで一発逆転が狙える。また、相手が「横取り」しないように考えながらゲームを進めていかなければならない。ゴールにただ石を入れていくだけのゲームではなく、逆転や圧勝するために「横取り」のタイミングを作る楽しさがこのゲームにある。

 

 「マンカラ」は必ずしもボードや石を用意しないといけないわけではない。ポケットとゴールは紙に枠を書く、または空き容器を使う、石はおはじきやクリップを使うなど自宅にある物でゲームができるのだ。新しいことを始めたいけどお金をかけたくないと考えているならば、「マンカラ」を始めてみるのはいかがだろうか。