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黒坂学長インタビュー


 2020年10月、黒坂光(くろさかあきら)先生が本学の学長に就任した。

 

 専任教職員による選挙の後、黒坂先生が学長に選ばれた。黒坂学長は総合生命科学部長、副学長を経て現職に就く。

 

 はじめに黒坂学長に抱負について話を聞いた。学長は、大学は次の社会を担う人材を育成する場だとした上で「学生が成長するための取り組みを、全学を挙げて行いたい」「それぞれの学部がこういった学生を育成しようと目標を立てて、カリキュラムを作っている。そのカリキュラムを作った時のように、目標を持って教育が行えているか検証したい」と語った。

 

 本学の将来像については「生き生きと学生が学び、自信を持って卒業できる大学、そして研究力に裏付けられた教育をしている大学にしていきたい」と答えた。続けて「18歳人口が減少しており、大学はこれから厳しい時代を迎えるが、10年後、20年後も良い大学だと評価される礎を築いていきたい」と意気込みを見せた。

 

 次にコロナ禍における本学のあり方について聞いた。「学生一人ひとりが感染症対策をきちんと行えば、対面授業を行えると思う。教室や食堂に消毒液やパーテーションを設置するなどの感染防止対策を施して、様子を見ながらできるだけ対面授業を増やしていきたい」と語る。一方で「学生全員に感染症対策の考え方をしっかり伝えていくが、本学に在籍する1万5千人の学生全員に感染症対策を徹底させることは難しい。また教室内での三密を避けるには、学生同士が距離を開けて座る必要があり、広い教室が必要となる。しかしながら、大教室の数が足らない」と指摘する。今後も対面授業とオンライン授業の併用が続く見通しだ。「感染症対策の意識をぜひ持ってほしい」と我々学生に呼びかけた。

 

最後に本学学生に向けて「25歳までの時期を無駄に過ごしてほしくない」と述べた。学長は自身の大学院での経験に触れ、22歳から25歳までに学んだことが糧になっているという。「論理的な考え方や知識は25歳までの皆さんが、今まさに身に付ける時期だ。これらを伸ばすには、インプットが大事。今は実感できないかもしれないが、年を取ってからこの時期が重要だと実感できると思う」と語った。