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『万が一』のために作っておきたいリカバリメディア


まれにパソコンが起動しないなど、マシントラブルが発生することがある。そんな場合は修理に出すことを考えるだろう。しかし修理に出しても返ってくるまでに時間がかかることが多い。春休みのような長期休業期間中の出来事であればあまり問題にはならないかもしれないが、授業期間中であれば単位を落とすような致命的な出来事となりうる。あるいは、修理代として大学生には高い金額を請求されるかもしれない。しかし、マシントラブルの原因によっては、リカバリメディアを用いることで修理に出さずともパソコンが再び使えるようになる。さらに、リカバリメディアは自分で作ることができる。

 

この記事では、Windows10のリカバリメディアの作り方を紹介する。リカバリメディアの使用方法については、ここでは紹介しない。トラブル発生時に読者自身で調べながら使っていただきたい。また、リカバリメディアはパソコンが故障してからでは作成できない。パソコンが正常に使える間に作っておく必要がある。

 

リカバリメディアとは、パソコンを初期化するためのデータが入ったメディア(USBメモリなどの保存するもの)だ。リカバリディスク、回復ドライブと呼ばれることもある。

 

 

 

    リカバリメディアを作成するにあたり、まずは32GB以上の大事なデータが入っていないUSBメモリを用意しよう。32GBUSBメモリであれば、家電量販店で1,0001,300円程度で販売されている。

 

    USBメモリが用意できたら、パソコンを電源ケーブルにつなぎ、パソコンにUSBメモリを差し込もう。画面のWindowsのロゴマーク(スタートボタン)をクリック。

    次に「Windowsシステムツール」をクリックし、システムツールの中の「コントロールパネル」を探しそれをクリックしよう。

    コントロールパネルの右上に『コントロールパネルの検索』というところがあるので、そこに「回復」と打ち込む。すると検索結果が表示されるが、システムの中にある「回復ドライブの作成」をクリックしよう。

    すると回復ウィンドウが表示される。「次へ」をクリックする前に「システムファイルを回復ドライブにバックアップします」項目にチェックが入っているかを確認しよう。入っていれば「次へ」をクリックする。USBの読み込みがはじまるが、数分かかることもある。

   用意したUSBメモリが「使用可能なドライブ」として認識されていれば、「次へ」をクリックするとリカバリメディアの作成が始まる。ここから先はパソコンが自動的に作ってくれるので特に操作は必要ない。筆者は3台のパソコンでリカバリメディアを作成したが、早いもので1時間、長いものではおよそ2時間半を要した。リカバリメディアは時間に余裕があるうちに作っておこう。