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進路・就職支援センター取材、’23就職戦線の状況


 6月に入り、佳境に入った’23就職戦線。新しい生活様式の社会となり、新卒採用市場は従来に戻りつつある。そんな’23及び’24就職戦線について本学の進路・就職支援センターでお話を伺った。

 

 同センターの篠崎大司課長補佐によれば、’23就職戦線の特徴として、選考の早期化と、インターンシップの重要性の高まりが見て取れるという。選考の早期化とは、情報解禁や面接解禁を待たずに採用活動が開始されるという一連の流れを指す。業種・業界に限らず、優秀な学生を獲得するために、早期に面接等を実施する企業もある。なお、本学では5月中旬における内定率が去年の同じ時期と比べて約2ポイント高くなっており、企業側の採用意欲が回復してきていることが窺える。

 

 インターンシップの重要性の高まりについても選考の早期化と連動した傾向がみられる。優秀な学生を確実に採用したいという企業側の意図があり、インターンシップに参加した学生を早期選考に招待するといった企業が見受けられるという。

 

 ‘23就職戦線は多くの企業で第1クール(1次募集)が終了し、第2クールへ突入しているが、就職活動が思うように進んでいない学生に対し篠崎課長補佐は「第1クールが終了しても求人がゼロになる訳では無い。諦めずに求人情報を確認すること、また場合によっては戦略を見直す。1人で悩まずに、進路・就職支援センターを活用して欲しい」と’23就職戦線支援に向けた思いを述べた。

 

 

△進路・就職支援センター 篠崎課長補佐

 次に、篠崎課長補佐は夏のインターンシップを控える’24就職戦線に向けてのアドバイスとして「夏インターン開始前までに自分の働き方や、興味のある業界・業種がどんな世界なのかを把握して就活に臨む姿勢をつくっておくことが重要」と話し、’24就職戦線に挑む学生に対するエールを送った。

 

 また、新型コロナウイルス感染症の影響による人流抑制のため、SPI(リクルートマネジメントソリューションズ社の適性検査)に代表される筆記試験合格者をコロナ禍前より絞り込むといった、採用の合理化が進んでいる。本学は面接試験を得意とする学生が多い一方、筆記試験における数的処理を苦手としている学生が多い。’24就職戦線では筆記試験への一層の対策が求められる。

 

 進路・就職支援センターを活用し、納得のいく結果が得られるように就職戦線に挑んで欲しい。