平成29年12月より、本学において新校舎建設のため7号館次いで3号館の解体工事が進められている。今回行われている「第5期施設整備計画」は、教育環境や防災機能などの向上を目的とした整備計画だ。現在も並行して1号館の建て替え工事が行われている。
平成32年3月に完成予定の新校舎である真理館は、3号館と7号館を解体した跡地にできる建物で、国際関係学部と法学部が設置される予定だ。7号館跡地に建設される東側が先行して完成し、平成31年4月より国際関係学部が使用する。
真理館の建物としての特徴は、サギタリウス館や雄飛館、12号館と調和する外壁を持つことで統一感を生み出し、ピロティーを囲むスペースを形成する点だ。さらに、雄飛館と真理館を結ぶ渡り廊下を始めとして、ピロティーを囲む4棟は各階で繋がり、ぐるりと一周することが出来るようになる。また、一番の特徴は、真理館の東側と西側を結ぶ階段だ。この階段部分はあえて建物の側面を外壁で覆っていない。これはピロティーから真理館の向こう側にある緑が見えるようにし、自然豊かな本山の風景を借景として広場に取り込むことがねらいだ。そうすることによって、4つの建物に囲まれていることから起こる閉塞感を解消することができる。
2つの建物の跡地に建設されるため、全長約110メートルにもなる真理館には様々な施設が設置される予定だ。教室は通常の少教室だけでなく、200人~300人規模の大教室や、アクティブラーニングを行いやすい仕様の教室も設置される予定だ。ちなみに真理館の教室表示は、サギタリウス館のように建物の名前から取った『SR』から始まる表示名となる。さらに本学における4つめのコモンズとしてStudentCommonsが東側に設置される。また西側1階には約250席規模の食堂が設置される。他には国際関係学部事務室と法学部事務室も置かれる予定だ。
最後に管財部の方は「ピロティーはキャンパスのほぼ中心にあり、人が集まりやすい立地になっている。そこに真理館が加わることによって、新たに設置されるStudentCommonsを含む3つのコモンズを始めとする様々な施設が充実する。
学生にとって勉強や人とのふれあいなどのキャンパス生活を豊かにしてくれる拠点になってほしい」と語った。