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春学期まもなく終了


オンライン授業が行われた春学期もまもなく終了する。春学期には、通信障害等システム的なトラブルは殆ど確認されていないものの、授業の質や学習意欲の点で不満の声をあげる学生がTwitterなどSNS上で見受けられた。

 

ひときわ目立った意見は課題の多さである。課題の多さを指摘する学生からは、課題に追われるだけで学習内容が頭に入らないといった声が上がった。具体的には課題をこなすのに手一杯となるため、授業内容の理解が疎かになり、結果として単位の取得だけが学習の目的になっているといった指摘である。

 

また授業の質についても、レジュメの配布のみを行いビデオ配信が皆無という場合もあり、対面授業と同等の学習効果を得られるのか疑問視する声もある。

 

オンライン授業について批判的な声が相次ぐ中、萩生田文部科学大臣は84日の会見で「小学校や中学校が工夫をして対面授業を行う中、大学だけが完全にキャンパスを閉じているのは如何なものか」と苦言を呈した上で、「学生の声を受け止めて対面とオンラインをハイブリットした授業を実施しようとするのが普通の大学の判断」とも発言した。この会見は本学同様に全面的にオンライン授業を行っている他大学の今後の方針にも影響を与えるものと思われる。

 

厳しい意見が見受けられたオンライン授業であるが、現在のところ本学では秋学期に対面授業、オンライン授業、対面とオンラインを組み合わせた授業の3タイプの授業を展開する予定である。詳細は随時POSTにて公表されるが、921日以降、実験、実習、演習科目を中心に対面授業を再開し、感染拡大の状況を判断した上で対象科目が拡大される見通しである。

 

 

不満の声が多く見られた春学期のオンライン授業。秋学期からはより学生の声を汲み取った授業が展開されることを1人の学生として期待する。