10月1日より解禁された地域共通クーポン。お得に旅行ができるため、京都でも多くの観光客が利用しているのを目にする。そんな地域共通クーポンだが、クーポンを受け取る現場はどうなっているのか。
解禁から約1週間で売上増加の喜びの声があがる中、「電子クーポンの確認方法が複雑で時間がかかる」「正直クーポンの取り扱いに不安がある」といった声も聞かれた。
10月1日の記事で触れたように、電子クーポンの利用方法は複雑である。若者世代はスマートフォンの操作に慣れており難なく使える場合が多いが、年配の方や操作に不慣れな人はクーポンを表示するだけでも一苦労だ。これはクーポンを受け取る従業員の側も同じで、多くの確認項目がある電子クーポンを受けとるのは紙のクーポンに比べて難しいと言えるだろう。また、利用客から操作方法について尋ねられる場合も少なくなく、従業員の負担となっている。
また、紙クーポンで有効期限や対象となる地域の印字が無いといったトラブルも発生している。印字はクーポンを利用客に渡す旅行代理店や旅館、ホテルがするものであるため、クーポン券を受け取る店舗の従業員が記入することが出来ない。印字が無いクーポン券は使用出来ないため、いざ商品を買おうとする時に使えないといったトラブルになったのだ。
トラブルが発生しているとはいえ、Go Toキャンペーン、地域共通クーポンは停滞していた観光業や地域経済復活に大きな影響を与えると考えられる。本学が立地する京都市も新型コロナウイルス感染症の流行以降、観光客が激減して大きな打撃を受けている。キャンペーンを契機に徐々にでも観光客の足が戻り、日常が戻ることを祈る。