京都産業大学は9月、「町家 学びテラス・西陣」を京都市上京区葭屋町通一条下ルに開所した。学生が西陣地域の魅力を生かす新たな取り組みの場となり、起業家の支援も行われる。10月14日には開所から初となるイベント、「町家オープンカレッジvol.1」が開催された。
「町家 学びテラス・西陣」は地域との連携を進め、新しい価値を生み出すことを目的に設置された本学4件目の地域交流拠点である。建物は昭和初期に建てられた築100年ほどの2階建てで、風通しが良く閑静だ。1階は学生や教職員のための交流の場となり、2階は起業家育成支援のために貸し出され、現在は満室となっている。
1階は大広間と小部屋の二部屋が貸し出されているが、当面の間は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、利用人数を定員の半分程度の、大広間は10名程度、小部屋は3名程度としている。利用の際は予約を行い、本学本館3階の学長室で町家のカギを受け取る。また、現在は学生のみでの利用はできない。
10月14日に行われた「町家オープンカレッジvol.1」では「町家を通してつくりたい未来と可能性」をテーマにオンラインで行われ、本学現代社会学部 滋野 浩毅 教授と木原 麻子 准教授をゲストとして参加者約20名が交流した。両教授の町家との関わりやゼミでの地域交流の様子、この町家、西陣地域でできることなどが話し合われ、なかでも、本学学生が作成した「京町家ボードゲーム」についてのプレゼンテーションでは参加者が様々な提案を述べ、オンラインでのコメントも盛り上がった。
次回の「町家オープンカレッジvol.2」は11月11日に「変わりつつある西陣のまちを知る」をテーマにオンラインで開催する予定で、11月9日まで京都産業大学HP 「町家オープンカレッジvol.2」開催(11月11日)(http://www.kyoto-su.ac.jp/events/202010262_350_machiya.html)にある参加申し込みフォームから申し込みできる。