JR西日本は「映画ドラえもん のび太の新恐竜」と映画「STAND BY ME ドラえもん2」とコラボレーションし、“どこでもドアで、どこ行こう。”キャンペーンを10月より展開した。キャンペーンの一環として「どこでもドアきっぷ」が販売されている。
どこでもドアきっぷは2日間または3日間、新幹線や特急に乗り放題となる切符だ。2日間乗り放題の切符の場合、12,000円からJR西日本全線で、3日間乗り放題の切符では18,000円からJR西日本、JR四国、JR九州全線で利用できる。つまり2日間乗り放題の切符なら北は新潟県の上越妙高駅から南は博多駅まで、3日間乗り放題の切符なら北陸から九州、四国全域へ行けるということだ。また、いずれの切符でも6回までなら追加料金を支払わずとも指定席に座れる。
ただし購入にあたってはいくつか注意が必要だ。どこでもドアきっぷは、e5489（JR西日本ネット予約）、JR九州インターネット列車予約サービス、旅行会社のいずれかからしか購入できない。また利用開始日の1週間以上前からの予約が必要だ。さらに2名以上での予約が必須となる。どこでもドアきっぷの販売期間は12月17日までで、利用期間は12月25日までとなっている。この切符を利用し京都駅から新幹線を利用しようと考えている読者がいるかもしれないが、それはできない。なぜなら新幹線の新大阪駅から東京駅までの区間はJR東海の管轄であり、京都駅を発着する新幹線もJR東海管内に含まれるからだ。ちなみにJR西日本の新幹線の区間は新大阪駅から博多駅までである。
記者は古くからの友人2人とどこでもドアきっぷとGoToトラベルキャンペーンを利用し、土日休みの2日間で博多と呉を旅した。1日目に新大阪駅から博多駅まで移動したが、この区間の片道の新幹線自由席利用の価格は通常、14,750円。つまり1日目の最初の移動で元が取れてしまったのだ。宿泊施設ではGoToトラベルキャンペーンを利用し、1人あたり1955円という破格の値段で泊まることができた。どこでもドアきっぷ代、宿泊費、博多での交通費、博物館への入館料、食費と合わせても2万円ほどだった。これほどお得な旅行はないだろう。旅をしたいと考える学生は多いと記者は思う。そんな学生が旅をするのに、“今”が絶好の機会ではないだろうか。