国立国際美術館にて今年11月3日から翌年1月31日まで「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」が開催されている。
ナショナル・ギャラリーはヨーロッパの13世紀後半から20世紀初頭までの約2300点の絵画を所蔵している世界有数の美術館だ。ナショナル・ギャラリーの所蔵作品展がイギリス国外で行われたことは今まで一度もなく、この展覧会が初めてだ。
「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」では日本で初めて61作品が公開される。展覧会の展示構成は「イギリスとヨーロッパ大陸の交流」をキーワードに西洋美術史を考えるものだ。ルネサンスから19世紀ポスト印象派の作品を7つのテーマに分けて展示している。61作品の中で最も注目されている作品がゴッホ「ひまわり」だ。
ゴッホの7つある「ひまわり」のうちの4枚目が展示されている。4枚目の「ひまわり」は背景もひまわりもゴッホにとっての幸せの象徴であった黄色で描かれた。この絵はゴッホが友人との共同生活を楽しみにし、友人を迎えるために描いた絵画だと考えられている。ゴッホの幸せとは何だったのか、彼の生涯を思うととても考えさせられる。また5枚目の「ひまわり」は日本のSOMPO美術館に所蔵されている。4枚目の「ひまわり」と5枚目の「ひまわり」を自分の目で見比べてみるのも面白いかもしれない。
この展覧会は混雑緩和のため、入場券は日時指定制を導入している。入場券は大人が1,700円、大学生や高校生は1,100円だ。詳しくは公式サイトを参照してほしい。
普段はイギリスに行かないと見ることができない貴重な絵画を大阪で見ることができる。この機会を利用してぜひ国立国際美術館に足を運んでみてはいかがだろうか。
国立国際美術館「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」公式サイト