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本学にPCR検査センターを開設。医学部・薬学部のない総合大学では初。


 

 本学雄飛館4階にPCR検査センターが設置され、10月20日に運用が開始された。医学部・薬学部のない総合大学に設置されるのはこれが初めてだという。設置にあたり吉門総務部長にお話を伺った。

 

 PCR検査の構想が立ち上がったのは5月下旬。島津製作所の唾液による検査に注目し、交渉を行った結果、島津製作所の協力のもとセンター開設の運びとなった。従来の鼻の奥に綿棒を入れ検体を採取する方法は、医師や看護師など有資格者が行う必要があった。しかし唾液による検体採取は、学生自身による採取が可能で、採取時に飛沫を発することが少ないため、安全に検査を進めることができるのだ。実際の検査は午前中に行われ夕方以降に結果を受け取る流れとなる。

 

 検査対象者は発熱等の症状がない学生・教職員で、当面は寮生やフィールドワークで学外活動をする学生を優先的に検査する。1日の検査数は40件とし、将来的に増やしていく予定である。

 

学外で無症状者がPCR検査を受ける場合、費用は数万円かかるが(12月1日現在)本学では900円で検査が可能である。唾液採取自体は5分程度で済むため検査のハードルはそれほど高くはない。

 

 吉門部長は「検査を通じて陰性の結果を得ることができれば、安心と同時に今までの自分の行動様式・感染防止の取り組みに自信を持つことができるだろう。PCR検査を積極的に活用してもらいたい。」と話す。検査施設の運用が十分に進むことで、多くの学生が手軽に検査を受けられる体制が整うことを願っている。