4月13日(月)、春学期の授業が開始した。昨年度は1年を通してオンライン授業が行われたため、対面での授業を懐かしむ学生の様子が見られた。
多くの講義が対面形式で開始となったものの、”密”という問題が浮き彫りになっている。大学と上賀茂神社とを結ぶ、上賀茂シャトルは、神社発の始発から多くの学生が利用して満員となる便が多く、昼休みには学食、コンビニなどで大変な混雑が見られた。
▲混雑する12号館付近
学外のコンビニエンスストアも入店できないほどの混雑ぶり▼
取材に応じた現代社会学部の新入生は、
「少人数の対面授業に関しては、(感染の)リスクが少ないため安心できましたが、バスや昼休みの混雑は見ていて不安になりました」
と話している。
他の学生からも感染拡大を懸念する声が多数挙がり、SNS上ではオンライン授業への切り替えや、オンライン形式と対面形式の同時開講を望む声もある。
4月に入ってからの感染再拡大を受け、本学では100人未満の受講者数の講義の9割を対面形式(原則対面)としている一方で、他大学では次のような対応をとるところもある。
1日あたりの感染者数が数人~十数人で推移している、富山県にある富山大学は、ガイダンス以外はオンライン形式を取ることを決めている。(実験等を除く) また、課外活動に関しては、先日、全面停止の措置を講じた。なお、4月6日~12日の1週間の人口10万人あたりの感染者数は、京都府で20.67人、富山県が8.52人と、京都府は富山県の2倍以上の感染者数(人口10万人辺り)であり、感染者数を考えると、本学の対応には疑問が残る。
新たなクラスターの発生を防ぎ、学内の感染者数を抑えることができるか否かは、学生の行動はもちろんのこと、大学当局の今後の方針も肝となるだろう。