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『古着文化を盛り上げたい! 産大生が古着屋開店』


「troika」代表の三枝正侑さん(右から2人目)6人

京都産業大学の学生が中心となって作った古着屋「troika」(京都市中京区御幸町通蛸薬師通伊勢屋町354-1 伽羅ビル 3F)が先日オープンした。代表の三枝正侑さん(京都産業大学3年次生)は、「ツナグことをコンセプトに、僕らとお客様やお客様同士、伝統文化をつなげることで、新しく良い未来になったらいいな」と話す。

 

 

 

―伝統文化をツナグことに興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか。

 

◆地元和歌山の洋服に特化した学生団体に所属していたとき、伝統工芸の工房に行きました。そのとき、「地元でも良いものを作っている方がいるのではないか。職人さんや専業者さんを介して地元和歌山からもっと発信できるものがあるのではないか。一回遠くではなく近場をみよう」と考えるようになったことがきっかけです。

 

同団体は、三枝さんを中心に同大学の仲間が今年1月に設立し、SNSで発信することで集まったメンバーおよそ6人で活動している。古着屋開業の資金を集めるため、約1か月間クラウドファンディングを行っている。

 

開業のきっかけは、大学に入学してから何かに熱中して取り組みたいという三枝さんと松原潤弥さん(京都産業大学3年次生)の思いだった。

 

 

 

―一番苦労したところは何ですか?

 

◆クラウドファンディングのページ作りなどに苦労しました。経営者の方からホームページの書き方も教わりましたが、頑張って作っても全部直すこともありました。また、テナント探しにも苦労しました。河原町や寺町商店街でも1カ月60万や50万かかる大きいテナントは空いていましたが、自分たちのお金の感覚でできるところが本当に無かったです。

 

 

 

―楽しいところはどんなところですか?

 

◆苦しいと感じるとき、もしかするとこれは自分たちしか経験できていないことで、すごいことなのではないかと思うようにしています。辛いことを楽しさに変えています。もともと古着が大好きなので、古着に関することは全部楽しいと思えるんです。嫌なことあってもなんとか楽観的に捉えるようにしています。

 

今後はクラウドファンディングで集めた資金をもとに、5月から店舗をオープンする。その後、時機を見てオンラインストアも開設するつもりだ。

 

 

 

―具体的にどのようなイベントを開催する予定ですか。

 

◆古着文化を知ってもらう入り口になり、古着文化を盛り上げるようなイベントをどんどんしたいです。例えば、誰かが着ていたものからくる懐かしさ、古着の温かさを直で感じてもらえるフリマイベントです。“なぜ手放すのか、なぜ買ったのか、どういったものに使っていたのか”という商品の思い出を語ってもらいながら売り買いしてもらうシステムを作りたいと考えています。

 

また、なかなかかっこよく発信できる場所がない伝統文化に関するポップアップイベントや、服装に興味がない大学生をターゲットにしたイメチェン企画など、他の方も巻き込んだイベントも開催する予定です。オンライン上でも、僕たちが提供した古着をお客さんが着て、ハッシュタグをつけて投稿してもらい、バトンのように回してもらうことで人との繋がりをどんどん作っていきたいです。

 

 

 

―troikaとしてどのように大学に関わっていきたいですか?

 

◆神山祭などのイベントに出店したり、イベントなしでキャンパスに古着屋を建てたりしたいと思っています。また、自分たちが何も知らないまま起業して個人事業主になった経験を活かして、そのノウハウを伝えることで他の大学生が起業に挑戦しやすい環境づくりをしたいです。

 

ある人から頂いた「思い立ってすぐ目標を決める。そこでできないことを先に考えるよりも、どうやってそこに行きつくかを先に考えたほうが、自分にも良いしポジティブ思考になれるよ」という言葉を意識しています。マイナスのことを考えない、止まらない。大学生なら何を失敗してもいいかな、と捉えるようにしています。

 

 

 

―本学の学生に向けて一言メッセージをお願いします。

◆大学生なのでいろいろわからない部分もあると思いますが、何事も一歩踏み出してみることが重要だと思います。古着のことに関してもそうですが、僕たちは経営やクラウドファンディングに関して、全く無知な状態で始めました。一歩踏み出してみたら全然違った景色があると思うので、そのような環境づくりをすることが大事だと思います。

 

 

 

―古着初心者に一言メッセージをお願いします。

 

松原さん

◆大学生になって着る服が無かったときに、古着屋に連れて行ってもらって初めて古着の良さに目覚め、古着を着るようにな

りました。

 

三枝さん

◆店頭で販売する古着は、きれいめでヨーロッパ系のシャツやスラックスなど、新品と合わせられるようなテイスト作りを中心に考えています。それでも合わないお客様に対しては、他の古着屋さんに同行し、それぞれの店舗のおすすめを紹介したいと思っています。自分たちの商品だけでなく、他のお店の商品も紹介することで京都の古着屋文化を盛り上げたいです。古着は難しいけど、ぜひ着てもらえれば嬉しいです。大学生が開いているお店で入りやすいと思うので、ぜひ来店してください。


「troika」

【住所】京都府京都市中京区御幸町通蛸薬師通伊勢屋町354-1 伽羅ビル 3F

【定休日】不定休 

【アクセス】阪急京都河原町駅から徒歩7分

地下鉄東西線京都市役所前駅から徒歩7分

 

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