笑顔で取材に答える倉本宜史准教授
2020年に京都産業大学に着任した、倉本宜史准教授。学生に向けたメッセージや経済学についてのお話を伺った。
―なぜ研究者の道を選ばれたのでしょうか。
◆まず、地元に貢献したいと考えたため、政治家を目指しました。しかし、私は政治家に向いていないと分かったため、政治家になることを諦めました。そんな時に、(大学の)師匠が学問を通じて、地域への貢献が出来るということを教えて下さり、研究者の道を選ぶことにしました。
―先生にとって、経済学の面白さとは何ですか。
◆やはり、経済学は経世済民の学問であるところですね。客観性と論理性を基に世の中を描写し、世の中を良くしたいという熱い思いを持って研究する。そういう学問であることが、経済学の面白さです。
―経済学の面白さに関連して、経済学部生に向けたメッセージをお願いします。
◆経済学部生であるなら、わがままに、そして素直に生きて欲しいですね。わがままといっても自己中心的という意味ではありません。京都産業大学には様々な魅力的なプログラムが用意されています。そのプログラムで興味があればどんどん参加して欲しいですね。色んなものに手を出して中途半端だと思われてもいいのです。自分に合うことは実際にやってみないと分からないものです。ですから、自分の興味に対して素直で、いい意味でわがままでいて欲しいというわけです。
―次に、本学の学生全体に向けたメッセージをお願いします。
◆京都産業大学の良さを意識して欲しいです。社会に出たとき、どこの出身であるか聞かれたら、京都産業大学と答えることになります。その時に、自分の嫌いな大学であったなら、大学名を口にするのは嫌な気分になります。
しかし、京都産業大学で楽しい想い出があった、こんなに立派に成長できたと思えることがあれば、自信をもって、気持ちよく京都産業大学と答えることが出来ます。大学の良さとは、自分自身の良さでもある訳です。自分の大学名を出すときに誇らしく思える、嬉しいと感じられるような学生生活を送ってください。