文化団体連盟所属京都産業大学グリークラブ(以下グリークラブ)の取材を行った。活動日時は毎週金曜日17時からと土曜14時から。金曜日は合唱指揮を務めるOBの岡本敏幸氏が、土曜日は声楽家の西谷真理子氏の指導の下、練習を行っている。
グリークラブは新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う活動自粛を受け、人手不足が深刻化している。2022年6月28日現在、3年次生1人、4年次生4人の計5人という状況だ。
何としてもグリークラブを存続させて、次の世代に男声合唱のタスキをつなぎたいという思いを述べたのは、OBの岡本氏だ。同氏は「男声と女声とで音域が離れる混声合唱と比べて音域が近い男声合唱は、重厚なハーモニーになる。そんな重厚で美しいハーモニーを次の世代にもつないでいきたい」と話し、グリークラブ存続に向けた思いをあらわにした。
次に、4年次生の吉田さんはグリークラブの雰囲気として「少人数なので、全員で役割分担をして活動している。互いに協力しあい、楽しく活動している」と話した。また、入部を迷っている学生や興味を持っている学生に向けて「未経験でも問題ないので、興味があれば一度見学に来て欲しい」と、広く新入部員を募集していると語った。
△練習風景
最後にグリークラブの魅力として、チームで協力してやり遂げる経験が出来るということが岡本氏から挙げられた。勉強や就活はもちろん大切だが、自立やチームで何かをやり遂げるということは他に代えがたい貴重な経験だ。岡本氏は実際に社会に出て、グリークラブでの経験の豊かさを実感したという。
また、OB会の結束力が強く、普段の練習やコンサートの指導といったサポートが充実している点や、卒業後も趣味として長く続けられる点もグリークラブの魅力として挙げられた。
男声合唱の魅力が多くの学生に伝わり、次の世代に男声合唱が受け継がれていくことを期待する。
△演奏会の様子
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