8月14日、愛媛県愛南町にある紫電改展示館を訪れた。館内は終戦記念日の前日とあって多くの人が見学していた。
紫電改展示館では、「紫電改」という旧日本海軍の局地戦闘機が展示されている。この機体は、愛媛県南宇和郡城辺町久良湾にて地元ダイバーにより発見され、1979年に引き揚げられ、その後修復された。
紫電改は有名な零戦こと零式艦上戦闘機の後継機として、川西重工業によって約400機が終戦までに製造された。また、紫電改は日本海軍が最後に実戦投入した戦闘機であり、日本海軍で最も優れた機体ともいわれている。現在は世界で4機しか現存しておらず、そのうち3機はアメリカにあるため日本で見ることができるのは当館のみである。
館内では紫電改のみならず艦上攻撃機「天山」のエンジンや愛媛県松山市にかつて存在した松山沖航空戦を繰り広げた剣部隊こと第343海軍航空隊の隊員の資料、同部隊に所属していた紫電改のエースパイロットである菅野直の資料などが展示されている。
これら貴重な資料から戦争や平和について学ぶことができる紫電改展示館。愛媛県に行く機会があれば一度足を運んでみてはいかがだろうか。
館内に展示されている紫電改