自分が社会で働く姿を思い描くことのできる学生はどれだけいるだろうか。おそらく明確なビジョンをもって想像することができる学生は少数であろう。そこで、大学コンソーシアム京都運営の産学連携教育プログラムを紹介したい。
このプログラムは、大学における学びの一環として位置づけられ、「学習意欲の喚起」「高い職業意識の育成」「自主性・独創性のある人材育成」を目的とした教育プログラムとして実施されてきた。具体的には、単なる就業体験にとどまらず、実践から「働く」を考え、社会人基礎力を育成するカリキュラムを持ったキャリア教育という一面を持つ。
プログラムには、2つのコースが存在する。1つ目が、企業・⾏政機関・⾮営利組織において2週間(実働10日)以上の実習を行うエクスターンシップ(就業体験)コースであり、もう1つが、企業・行政機関・非営利組織が提示するテーマの課題やプロジェクトに取り組むプロジェクト企画実践コースである。
これら2つのコースは、就職活動でなく、学生の成長を目的とする教育的プログラムであることに注目してほしい。つまり、このプログラムでの経験は本格的な就職活動に向けた練習の場となり、学生が自身の課題を解決し成長する機会になるということだ。
最後に、プロジェクトを1つ取り上げて紹介したい。プロジェクト企画実践コースでは2024年10月16日に株式会社ワイングロッサリー主催で「学生向けワインセミナー」を開催する予定だ(詳細は企画概要のURLから確認できる)。
若者のアルコール人口減少と海外離れへの対策を目的としているこのセミナーの企画・運営には学生が主体的に参加している。参加者はセミナーに参加することで、ワインの奥深い文化や歴史に触れ、海外と若者を繋げる接点を創り出す。このプロジェクトに参加している学生は「企画運営を通して、自身の成長と視野を広げることが出来るというところに大きな魅力を感じています。気になる方は、私たちのセミナー教室に参加してみることで、プロジェクトやワインのすばらしさを体感してほしい」と語った。
<今回紹介した株式会社ワイングロッサリー主催「学生のためのワインセミナー」概要>
日時:2024年10月19日(土) 16時30分~18時00分
場所:オフィス・ド・ワイングロッサリー 京都市中京区錦堀川町649
費用:2000円
対象:20歳以上の学生
内容:①ワインの基礎知識の講習(ワインの醸造、産地、品種の違いなど)
②ワインの試飲(赤ワイン2種、白ワイン1種、オレンジワイン1種)
応募締切:2024/10/18(金) 15:00まで
イベント情報ページ:ワインやプロジェクトに興味がある方は是非確認して欲しい
https://kyoto.winegrocery.com/events_seminar/events_seminar-1019/