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京都産業大学の喫煙所の現状【後編】


この記事は全三編からなる記事の後編です。

中編の記事はこちら

 京都産業大学の喫煙所の現状【中編】


 5月、学内に設置されている喫煙所の椅子が一斉に撤去された。それに対し、椅子を撤去したことの是非、事前に学生への連絡がなかったことなどを中心にSNS上で様々な意見があがった。本局や学生の代表である志学会執行委員会にも相談や連絡があった。

 

 志学会執行委員会は5月8日に公式X(旧Twitter)にて、①大学当局から事前連絡がなかった。②学生の声により椅子の撤去を知った。③現状と今後について大学と話し合い結果を後日報告する。とポストした。

 

 これらの状況を踏まえ、本局は学生支援センター職員、保健管理センター職員及び志学会執行委員会に取材した(前中後編の後編)

 

 今回は2023年11月1日から11月30日まで保健管理センターが行ったアンケート結果等を基に記事を執筆する。

 アンケートは本学学生及び教職員を対象としており、回答数は774件(回答率約5%)であった。

 回答者の身分は学生585名(約76%)、教職員が181名(約23%)、その他8名(1%)であった。また性別は男性462名件(61%)、女性288名(38%)、その他9名(1%)最後に回答者の内喫煙者は189名であり、約24%を占める。

 

 本学の喫煙所数について「多い」「やや多い」が563件(73%)、「少ない」「やや少ない」が211件(27%)であり非喫煙者だが喫煙所が少ないと感じている回答者が存在する。

また、喫煙所削減への賛否を聞いた設問では「賛成」「やや賛成」が539件(70%)、「反対」「やや反対」が235件(30%)となっており、非喫煙者や喫煙所を多いと感じる回答者であっても喫煙者削減に反対している場合もある。

自由記述欄でも喫煙所の削減に反対もしくは復活・増設を希望する回答が49件あり、そのうち非喫煙者による回答が10件存在する。一方、大学敷地内全面禁煙を希望した回答が57件、喫煙所の削減を希望した回答が41件、そのうち喫煙者から削減を求める声が1件存在する。

 全体的な傾向として喫煙者が喫煙所の維持を、非喫煙者が喫煙所の廃止・削減を求めているが例外も存在することを読み取れる。

 

 学内での受動喫煙について、464名(約60%)の回答者が受動喫煙の経験ありと回答した。受動喫煙があると感じる喫煙所(複数選択可能)として6号館1階(247件)、神山ホール階段2階踊り場(224件)、神山ホール屋上(215件)などに回答が集まった。回答が少なかった喫煙所は神山球技場(38件)、第1研究室棟1階(43件)、課外活動等屋上(50件)などだ。

今回の調査での回答率は約5%だが、傾向を読み取ることができた。保健管理センターが再度アンケートを行った場合にはぜひ回答し、結果もPOSTで公開されるため確認して欲しい。

また保健管理センターをはじめ大学当局には継続調査と結果の公表、それを踏まえた施策が求められる。