(京都産業大学新聞227号1面掲載)
6月25日に五号館の広場で薬物啓発イベント「薬物に知らないなんて~僕は嫌だ~」が開催された。このイベントは京都府北警察署と京都市福祉局の協力を受け、本学地域安全推進隊の「サギタリウス」チームが主体となり開催された。今年で4回目となる啓発イベントには多くの来場者が足を運び、薬物に関する知識を深めた。
サギタリウスチームの隊員はイベント開催2週間前に下京警察署の辻健氏を招き、昨今の薬物犯罪の現状等の話を伺いイベントに臨んだ。
イベントでは学生らが大麻やMDMAに関する情報をまとめた模造紙に来場者が熱心に目を通していた。また、来場者が気軽に薬物の知識を深められるように薬物標本の展示や三択式のクイズが実施された。
今回のイベントでは新たな試みとして警察署のブースを設けた。イベント来場者は警察職員から京都府内で起きた薬物事件や薬物取引の実態などの話を真剣な面持ちで耳を傾けていた。ブース参加者は「薬物事件はニュースでよく報道されているが、自分が思う以上に身近で薬物事件が発生していることを再確認できた」と話した。
イベント終了後には薬物に関するアンケートが実施された。薬物が危険と答え
た人は約95%以上いたが、親しい人から薬物の勧誘を受けた時に断れない人の割合は10%であった。薬物の被害を防止するためにも地道な啓発活動が必要だ。